プロ野球のシーズンも佳境に入り、2025年は阪神タイガースがセリーグ優勝を飾ったことで、各球団の優勝回数にあらためて注目が集まっています。
贔屓のチームはもちろん、ライバル球団が歴代でどれほどの栄光を掴んできたのか気になりますよね。
この記事では、セリーグやパリーグの最新優勝回数ランキングから、栄光ある歴代日本一の記録、さらには惜しくもまだ日本一になってないチームの歴史まで、プロ野球ファンが知りたい情報を網羅的に解説します。
「あのチームは通算で何回優勝しているの?」「リーグ優勝と日本一の回数が違うのはなぜ?」といった、今さら聞けない疑問にも分かりやすくお答えしていきます。
この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
- セ・パ両リーグの最新優勝回数ランキング
- リーグ優勝と日本一の回数の違いとその理由
- 歴代の日本一に輝いたチームの歴史的変遷
- 今後のプロ野球観戦がもっと面白くなる豆知識

プロ野球 優勝回数をリーグ別に徹底解説

- セリーグの優勝回数ランキング
- パリーグの優勝回数ランキング
- 阪神タイガースの優勝回数は?
- 2025年最新のセ・パ優勝チーム
- 優勝と日本一の回数が違うのはなぜ?
- 1リーグ時代の歴代優勝チーム
セリーグの優勝回数ランキング
セントラル・リーグ(セ・リーグ)における優勝回数は、球団の歴史と強さを象徴する指標の一つです。
2025年シーズンまでのデータを見ると、読売ジャイアンツが圧倒的な回数を誇っています。
長嶋茂雄選手、王貞治選手を擁したV9時代をはじめ、数々の黄金期を築き上げてきました。
一方で、他の5球団もそれぞれ輝かしい歴史を刻んでいます。
2025年に見事優勝を果たした阪神タイガースや、カープ女子という言葉を生んだ広島東洋カープ、堅実な野球でファンを魅了する中日ドラゴンズなどが9回で並んでいます。
以下に、2025年シーズン終了時点でのセ・リーグ各球団の優勝回数と日本一回数をまとめました。
球団名 | リーグ優勝 | 日本一 |
---|---|---|
読売ジャイアンツ | 39回 | 22回 |
東京ヤクルトスワローズ | 9回 | 6回 |
広島東洋カープ | 9回 | 3回 |
中日ドラゴンズ | 9回 | 2回 |
阪神タイガース | 7回 | 2回 |
横浜DeNAベイスターズ | 2回 | 3回 |
※上記に加え、現在は存在しない松竹ロビンスが1950年に1度の優勝を記録しています。
パリーグの優勝回数ランキング
パシフィック・リーグ(パ・リーグ)もまた、数々の名勝負と常勝軍団を生み出してきました。
こちらのリーグで最多優勝を誇るのは、埼玉西武ライオンズです。特に1980年代から90年代にかけての黄金期は圧倒的な強さを見せつけ、多くのスター選手を輩出しました。
それに続くのが、福岡ソフトバンクホークスです。
近年では育成力と豊富な資金力を背景に、球界を代表する強豪チームとしての地位を確立しています。
また、前身球団の歴史が長いオリックス・バファローズも多くの優勝経験を持っています。
以下に、2024年シーズン終了時点でのパ・リーグ各球団の優勝回数と日本一回数をまとめました。
球団名 | リーグ優勝 | 日本一 |
---|---|---|
埼玉西武ライオンズ | 23回 | 13回 |
福岡ソフトバンクホークス | 20回 | 11回 |
オリックス・バファローズ | 15回 | 5回 |
北海道日本ハムファイターズ | 7回 | 3回 |
千葉ロッテマリーンズ | 5回 | 4回 |
東北楽天ゴールデンイーグルス | 1回 | 1回 |
※上記に加え、2004年に消滅した大阪近鉄バファローズが4度の優勝を記録しています。
阪神タイガースの優勝回数は?

阪神タイガースは、2025年9月7日にセ・リーグ優勝を決め、これが球団史上7回目のリーグ優勝となりました。
熱狂的なファンに支えられ、長い歴史を持つ球団ですが、優勝回数という点では他の伝統球団に比べて決して多くはありません。
しかし、これは2リーグ制が導入された1950年以降の記録です。それ以前の1リーグ時代(1936年~1949年)には4度の優勝を経験しています。
したがって、これを合算すると通算での優勝回数は11回となり、球団の輝かしい歴史を物語っています。
2023年の日本一に続き、2025年もリーグの頂点に立ったことで、新たな黄金時代の到来を予感させるファンも多いのではないでしょうか。
2025年最新のセ・パ優勝チーム
2025年のプロ野球ペナントレースですが、9月7日時点でセ・リーグは阪神タイガースが見事な戦いぶりで優勝を確定させました。
前年に続き安定した強さを見せつけ、ファンを歓喜させました。
一方、パ・リーグはシーズン最終盤まで複数のチームによる激しい優勝争いが繰り広げられており、予断を許さない状況が続いています。
どのチームが厳しい戦いを制してリーグの頂点に立つのか、最後まで目が離せません。
参考までに、前年2024年のパ・リーグ優勝チームは福岡ソフトバンクホークスでした。4年ぶりのリーグ制覇を達成し、その強さを見せつけました。
優勝と日本一の回数が違うのはなぜ?
各球団の記録を見ると、リーグ優勝の回数と日本一の回数が一致していないことに気づくでしょう。これは、「リーグ優勝」と「日本一」が、それぞれ異なるステージで決定されるタイトルだからです。
クライマックスシリーズの存在
最大の理由として、2007年から導入された「クライマックスシリーズ(CS)」の存在が挙げられます。
ペナントレースで1位から3位までに入ったチームが、日本シリーズへの出場権をかけて戦う短期決戦です。
この制度により、リーグ優勝したチームであってもクライマックスシリーズで敗退すれば、日本シリーズには出場できません。
逆に、2位や3位のチームがクライマックスシリーズを勝ち抜き、日本シリーズで勝利して「下克上」で日本一になるケースも生まれます。
横浜DeNAベイスターズが優勝回数(2回)よりも日本一回数(3回)の方が多いのは、この制度が大きく影響しています。
日本シリーズでの敗退
もちろん、クライマックスシリーズを勝ち抜いて日本シリーズへ進出しても、相手リーグの代表チームとの戦いに敗れてしまえば日本一にはなれません。
7試合制で行われる頂上決戦を制して初めて、その年のプロ野球界の頂点に立つことができるのです。
このように、リーグ優勝は長いペナントレースを制した証であり、日本一はポストシーズンの短期決戦を勝ち抜いた証という、二つの異なる価値を持つ栄光と言えます。
1リーグ時代の歴代優勝チーム
現在のセ・パ2リーグ制が始まる前、1936年から1949年までは1つのリーグで優勝が争われていました。
この時代の記録は、現在のリーグ優勝回数とは別にカウントされるのが一般的です。
この期間に最も多く優勝したのは読売ジャイアンツで、実に9回の優勝を誇ります。この頃から常勝軍団としての礎が築かれていたことがうかがえます。
その他、現存する球団では阪神タイガース(当時:大阪タイガース)が4回、福岡ソフトバンクホークス(当時:南海軍)が2回の優勝を記録しており、これらの球団が古くからの歴史と伝統を持つことが分かります。
データで見るプロ野球 優勝回数の記録

- 歴代日本一に輝いたチーム一覧
- 優勝しても日本一になってないチーム
- 優勝すれば日本一?勝率100%の球団
- 最多優勝は?球団別優勝回数トップ3
- まとめ:今後のプロ野球 優勝回数に注目
歴代日本一に輝いたチーム一覧
プロ野球選手が最終的に目指す頂点、それが「日本一」の栄冠です。日本シリーズを制した回数は、球団の真の強さを証明するものかもしれません。
歴代で最も多く日本一に輝いているのは、セ・リーグの読売ジャイアンツで、その回数は22回にのぼります。これは、12球団の中でも突出した数字です。
一方、パ・リーグで最も多く日本一になっているのは埼玉西武ライオンズで13回です。
こちらもパ・リーグの中では抜きん出た記録であり、常勝軍団と呼ばれるにふさわしい実績を残しています。
以下に、各球団の日本一達成回数をまとめました。
球団名 | 日本一回数 |
---|---|
読売ジャイアンツ | 22回 |
埼玉西武ライオンズ | 13回 |
福岡ソフトバンクホークス | 11回 |
東京ヤクルトスワローズ | 6回 |
オリックス・バファローズ | 5回 |
千葉ロッテマリーンズ | 4回 |
広島東洋カープ | 3回 |
北海道日本ハムファイターズ | 3回 |
横浜DeNAベイスターズ | 3回 |
中日ドラゴンズ | 2回 |
阪神タイガース | 2回 |
東北楽天ゴールデンイーグルス | 1回 |
優勝しても日本一になってないチーム

リーグ優勝という偉業を成し遂げながらも、日本一の栄冠には手が届かなかったチームも存在します。
その代表格として多くのオールドファンの記憶に残っているのが、大阪近鉄バファローズでしょう。
2004年に球団は消滅してしまいましたが、その歴史の中で4度のパ・リーグ優勝を果たしました。
しかし、日本シリーズでは一度も勝利することができず、「悲運の猛牛軍団」とも呼ばれました。
特に1989年の日本シリーズでは、読売ジャイアンツに3連勝しながら、そこから4連敗を喫したシリーズは伝説として語り継がれています。
なお、現在NPBに所属する12球団は、前身球団の時代を含めると、全ての球団が最低1度は日本一を経験しています。
優勝すれば日本一?勝率100%の球団

リーグ優勝の回数は少なくとも、優勝した年には必ず日本一になっている、いわば「勝率100%」を誇る球団があります。
それは、東北楽天ゴールデンイーグルスです。
2005年に創設された新しい球団ですが、2013年に田中将大投手(現:読売ジャイアンツ)の歴史的な活躍もあり、球団創設初のリーグ優勝を成し遂げました。そして、その勢いのまま日本シリーズも制し、見事に日本一に輝きました。
リーグ優勝1回、日本一1回という記録は、まさに「量より質」を体現していると言えるかもしれません。今後、この素晴らしい記録をどこまで伸ばしていけるのかにも注目が集まります。
最多優勝は?球団別優勝回数トップ3
では、2リーグ制以降と1リーグ時代を合わせた、プロ野球全体の優勝回数ランキングはどうなるのでしょうか。
ここでは、通算での優勝回数トップ3の球団を紹介します。
1位:読売ジャイアンツ(48回)

セ・リーグ優勝39回、1リーグ時代9回を合わせ、合計48回の優勝を誇ります。V9時代をはじめとする数々の連覇記録がこの数字を支えており、日本プロ野球界の盟主としての存在感は圧倒的です。
2位:埼玉西武ライオンズ(23回)

パ・リーグ優勝23回を誇るライオンズが2位です。
1リーグ時代の優勝経験はありませんが、1980年代から90年代にかけての黄金時代に圧倒的な強さで優勝を重ね、パ・リーグの歴史を語る上で欠かせない存在です。
3位:福岡ソフトバンクホークス(22回)

パ・リーグ優勝20回、1リーグ時代2回を合わせ、合計22回の優勝となります。
特に2010年代以降の強さは目覚ましく、育成と補強のバランスが取れたチーム作りで、優勝回数を着実に伸ばしています。
まとめ:今後のプロ野球の優勝回数に注目

この記事では、プロ野球の優勝回数に関する様々なデータを解説してきました。
最後に、今回の重要なポイントをまとめます。
- 2025年のセ・リーグ優勝チームは阪神タイガース
- セ・リーグの最多優勝球団は読売ジャイアンツ
- パ・リーグの最多優勝球団は埼玉西武ライオンズ
- 1リーグ時代を含めた通算最多優勝も読売ジャイアンツ
- リーグ優勝と日本一のタイトルは別物である
- クライマックスシリーズの導入によりリーグ優勝=日本シリーズ出場ではない
- 2位や3位からの「下克上」での日本一も可能
- 歴代最多日本一の球団は読売ジャイアンツの22回
- パ・リーグの最多日本一は埼玉西武ライオンズの13回
- 現存12球団は全て日本一の経験がある
- 大阪近鉄バファローズは4度優勝したが日本一にはなれなかった
- 楽天イーグルスは優勝1回で日本一も1回、達成率100%
- DeNAベイスターズは優勝回数より日本一回数が多い珍しい記録を持つ
- 1リーグ時代にはジャイアンツ、タイガース、ホークスが優勝を経験
- 今後も各球団の優勝回数の変動から目が離せない
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