札幌ドームは大赤字でファイターズを逃がした市長は無能とSNSでは叫ばれています…
2023年に北海道日本ハムファイターズが札幌ドームから北広島市のエスコンフィールドに移転をしました。
新しいボールパークはSNSでもテレビでも連日のように取り上げられ、野球ファン以外でも認知度は急上昇!
ファイターズが去った札幌ドームでは、なぜドル箱のファイターズを出て行かれるようなことをしたのかと批判が集まっています。
そこで、今回の記事では札幌ドームの運営体制や業績推移などに焦点を当て、徹底的に解説していきたいと思います。
- 札幌市がなぜファイターズに対して強気姿勢だったのか
- 札幌市長のこれまでの市政
- 札幌ドームの運営状況

札幌ドームって本当に大赤字なの?

2024年の具体的な赤字見通し額まで公表はされていませんが、札幌市の市議会第2部予算特別委員会によると当初予想したよりも赤字幅が拡大することが明らかになりました。
札幌市は2023年度から5年間トータルで900万円の黒字着地の収支計画書を提出していましたが、到底叶えられそうにありません。
そもそも、札幌ドームは第3セクターという特別な経営体質で運営されています。
第3セクターとは、公共性が高い事業を行うために、公的機関(国や地方自治体など)と民間企業が共同で出資して設立する企業のことを指します。ちなみに第1セクターが公的機関(政府)、第2セクターが民間企業です。
つまり、第3セクターとは収益性と公的機関の両面の顔を持つ施設だということです。
純利益が構造上、出しづらいという性質を持っていることがポイントになります。
札幌ドームの運営が苦戦している理由
- 「新モード」のコンサートが失敗
- 札幌ドームの立地
- 札幌ドームというブランド価値の低迷
上記を一言でまとめると札幌ドームは「集客」に苦戦をしています。当然、人が集まらなければスポーンサー企業も現れませんし、壁面の広告などもってのほかです。
札幌ドームのあの手この手を使って改善に努めてはいますが、現状のニュースをみると上手くは言っていないでしょう。
札幌ドームの集客戦略が失敗している理由を紐解いていきます。
「新モード」のコンサートが失敗
札幌ドームの新モードが苦戦している理由は、経済的合理性の欠如、施設の特性と市場ニーズのミスマッチ、さらには老朽化という問題があります。
まず、経済的合理性の観点から見ると、札幌ドームが導入した新モードへの大規模な投資は、その使用率を見る限り、期待されたリターンを生んでいません。
約10億円という莫大な投資にも関わらず、実際に新モードを使用したイベントは極めて少なく、投資金額は全くと言っていいほど改修できていません。
特に、官民共同の第3セクターである札幌ドームに対する税金投入の正当性について、地元からの批判が続出しています。
地元にはすでに1~2万人を収容できるイベント施設が存在しており、新モードによって提供される価値が競合他社と比較して明確に優れているわけではないことが、「集客」できていない原因だと思います。
市の担当者と株式会社札幌ドームは適切な趣味レーションをおこなったのか疑問が残りますね…
当然、札幌市長も「新モード」の施策は耳に入っているでしょうから、一定の責任は伴うと思います。
さらに、札幌ドーム自体の老朽化も問題として挙げられます。
老朽化に伴うメンテナンスコストの増加や施設の魅力の低下は、直接的な集客減少に繋がる要因になりかねません。
札幌ドームの立地
札幌ドームは、北海道札幌市豊平区に位置する多目的ドームであり、スポーツイベントのほか、コンサートなどの大規模イベントにも使用されています。
札幌市内からの少し離れていますが、公共交通機関を使えば、問題ではありません。
しかし、アーティストにとって札幌ドームは使いづらい特徴があります。
例えば、5大ドームツアーをあるアーティストが企画します。関西圏の方がナゴヤドームでチケットを取れなかったときは、福岡や東京が選択肢に入ります。
新幹線の移動が楽ですからね!
しかし、札幌ドームは飛行機を使った移動手段となり、旅費も増えます。そのため、アーティストは集客が難しいのではないかと考えるようになり、超有名なアーティストでしか集客できないでしょう。
さらに、札幌ドーム以外でも小さい箱はたくさんあるので、無理をして札幌ドームを抑えなくてもいいのです。
札幌ドームというブランド価値の低迷
ファイターズを失った札幌ドームは多くの広告がはがされ、ブランド価値が一気に低迷しています。
ネーミングライツ募集の話もありましたが、希望金額で買い手がつかず、現在も提携先の企業を探しています。
世間の札幌ドームの印象まだマシかもしれませんが、ネット上での札幌ドームの印象は最悪です。
旧Twitter(X)で札幌ドームのことを検索すれば、ひどい状態だとわかると思います。
あまりに酷いので当サイトでは掲載しませんが、それほど札幌ドームの印象が悪いということ…
広告会社で働いているのでより理解できるのですが、企業にとってお客様のイメージは、会社の業績に多大な影響を与えるほど重要です。
札幌ドーム業績推移
株式会社札幌ドームの公式記録によると、開業当初は多くの期待を集め、最初の数年間は良好な収益を上げていました。
しかし、その後は訪れる人々の数が減少し、特に大規模イベントの開催が減ったことで、大きな赤字に転落しました。
ファイターズが札幌ドームから姿を消した数年は、財政的に厳しい状態が続いています。
西暦 | 売上高 | 当期純損益 |
---|---|---|
2019年 | 36億7200万円 | 1億8880万円 |
2023年 | 29億7600万円 | ▲2億9400万円 |
2024年(見込み) | 19億1200万円 | 900万円 |
2025年(見込み) | 19億9900万円 | 1億500万円 |
2026年(見込み) | 19億9600万円 | 1億800万円 |
これまで2024年は900万円の黒字予想をしていましたが、「新モード」の受注が全く見込めず、黒字が計上できないのではないかと噂されています。
事実、札幌ドームの年間予定表をみても明らかに他ドームと比較をしても見劣りをすることがわかります。
甘すぎる黒字予想とは?
札幌ドームの経営状況に関しては、札幌市や関連する機関からの楽観的な見通しがしばしば報じられます。
他の5大ドームと比較をすると第3セクターという官民連携が上手くいっていないので、このような甘すぎる黒字予想が出たのだと個人的には思います。
民間ドームより関係機関が多く、意思決定にも時間がかかります。
株式会社札幌ドームと札幌市は経営が上手くいっていない理由を真摯に受け止め、考えを改めなければ、黒字は達成できません。
ネットで札幌市長は無能と言われる理由
項目 | 詳細 |
---|---|
市長 | 秋元克広(あきもとかつひろ) |
生年月日 | 昭和31年(1956年)2月2日(さる年、みずがめ座) |
学歴 | 北海道大学法学部卒業 |
ネット上では、札幌市の市長に対して厳しい声が多く上がっています。
特に、その発言が炎上のきっかけとなり、市長の評判に影を落としています。
報道の一部を切り取られた発言かもしれませんが、個人的にはファイターズのことを考えていない発言かなと感じてしまいました。
「出ていくのは自由だよ(笑)」の発言
この発言は、札幌市長が市民や企業からの懸念に対して行ったものです。
具体的な状況は、札幌市が推進するある政策に対して、市民や地元企業から批判が出た際のこと。
市長はこの批判に対し、「出ていくのは自由だよ(笑)」という軽率とも取れるコメントを公の場で発しました。
もちろん、ファイターズが札幌ドームから出ていくのは自由です。
しかし、この発言をしてファイターズファンが怒るのは想像できなかったのでしょうか…
私は札幌市民とファイターズのファンではありませんので、そんなにストレスは溜まりませんでしたが、自分の推しているチームが批判されるとムッとしてしまいます。
さらに、週刊文春によると市職員に対し、暴言を吐くなどパワハラなども報じられています。
(2024年3月27日)
2030年冬季オリンピック誘致問題
野球とは関係ありませんが、秋元市長には冬季オリンピック誘致問題もあります。
札幌市が2030年の冬季オリンピックの誘致に名乗りを上げたことは、多くの市民にとって誇りであり期待の源でした。しかし、この誘致活動が進む中で、市長の取り組み方に疑問の声が上がっています。
特に、誘致にかかる莫大な費用と、それに見合うだけの経済効果が本当に得られるのか、という点が議論の的になっています。
誘致活動に批判的な声は、費用対効果の不透明さと、長期的な地域発展に資する計画が不足していることを指摘しています。
この問題は、札幌市長に対する一般的な批判に繋がっており、市長が市民の声に耳を傾け、全体の利益を考慮した決断を下す能力に疑問符が付けられています。市長のリーダーシップと、大きなプロジェクトに対する市の姿勢が問われているのです。
札幌ドームの天下り放置
また、札幌ドームの運営に関する問題点として、天下りがあります。
札幌ドームを管理する組織に、公的機関からの天下りが多数見受けられるという指摘があります。
このような状況は、運営の効率性や透明性に悪影響を及ぼし、公共施設の管理における公正性を損なう恐れがあります。天下り問題は、組織内での意思決定の過程を不透明にし、市民からの信頼を失う原因となります。
札幌市長はこの問題に対して、具体的な対策を講じることなく放置していると批判されています。
市民やメディアからの問題提起にも関わらず、市長がこの問題に積極的に取り組む様子は見られず、結果として市の透明性や信頼性に疑問が残ります。
天下りが続く限り、札幌ドームを含む市の運営全体に対する市民の信頼を回復することは難しいでしょう。
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