2025年のMLBシーズンにおける選手の貢献度を測る指標、WARランキングに関心をお持ちではありませんか。
選手の真の価値を示す総合指標として、WARは年々その重要性を増しています。
この記事では、まず基本となるWARとは何かを分かりやすく解説します。
そして、最新のランキング上位選手の成績や平均値、DHの最高WARを記録した選手にも注目していきます。
過去のワースト評価から見事な躍進を遂げた選手の分析まで、多角的な視点で2025年のMLB WARランキングを徹底的に掘り下げていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
- 2025年版WARランキングのトップ10が分かる
- WARという指標の基本的な意味を理解できる
- 大谷翔平や山本由伸など注目選手の評価が分かる
- ランキングから読み解くチームの貢献度が分かる

【2025年速報版】MLBのWARランキングトップ10とは?

- 今さら聞けないWARとは何か?
- 総合トップ10選手の顔ぶれ
- 投手WARトップ5の選手たち
- 野手WARトップ5の選手たち
- 大谷翔平と山本由伸の成績
今さら聞けないWARとは何か?
野球をより深く楽しむ上で欠かせない指標の一つに「WAR」があります。
WARとは「Wins Above Replacement」の略で、打撃、走塁、守備、投球といった選手のあらゆるプレーを総合的に評価し、「その選手が控えレベルの選手の代わりに出場した場合、チームにどれだけ多くの勝利をもたらしたか」を数値で表したものです。
数値が高ければ高いほど、チームへの貢献度が高い選手であることを示します。
例えば、WARが5.0の選手は、控えレベルの選手が出場するよりもチームを5勝多く勝利に導いた、と評価されます。
この指標の優れた点は、異なるポジションの野手や、投手と野手を同じ土俵で比較できることです。
そのため、リーグ全体で最も価値のある選手(MVP)を議論する際にも、非常に重要な参考データとして用いられています。このWARを理解することで、選手の本当の価値が見えてくるのです。
総合トップ10選手の顔ぶれ
2025年シーズンで最も高いWARを記録した上位10選手は、まさに現代MLBを代表する顔ぶれとなりました。圧倒的な成績でトップに立ったのは、ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジです。
以下に総合WARトップ10の選手一覧を表でまとめました。
順位 | 名前 | チーム | Total WAR |
1 | アーロン・ジャッジ | NYY | 10.1 |
2 | 大谷翔平 | LAD | 9.4 |
3 | カル・ローリー | SEA | 9.1 |
4 | ボビー・ウィット・ジュニア | KCR | 8.0 |
5 | ジェラルド・ペルドモ | ARI | 7.1 |
6 | トレア・ターナー | PHI | 6.7 |
7 | タリック・スクバル | DET | 6.6 |
8 | コービン・キャロル | ARI | 6.5 |
9 | ポール・スケネス | PIT | 6.5 |
10 | クリストファー・サンチェス | PHI | 6.4 |
▼ グラフイメージ:2025年 MLB総合WARトップ10
このランキングを棒グラフで表現すると、以下のようになります。各選手の貢献度の差が一目で分かります。
アーロン・ジャッジ (10.1) | ██████████████████████████████
大谷翔平 (9.4) | ███████████████████████████
カル・ローリー (9.1) | ██████████████████████████
ボビー・ウィットJr. (8.0) | ███████████████████████
ジェラルド・ペルドモ (7.1) | ████████████████████
トレア・ターナー (6.7) | █████████████████
タリック・スクバル (6.6) | █████████████████
コービン・キャロル (6.5) | ████████████████
ポール・スケネス (6.5) | ████████████████
C・サンチェス (6.4) | ████████████████
投手WARトップ5の選手たち
次に、投手に限定したWARランキングを見ていきます。2025年シーズンは、若手からベテランまで多くの投手が素晴らしいパフォーマンスを披露しました。その中でも特に優れた成績を残した5人を紹介します。
順位 | 名前 | チーム | Pitching WAR | IP |
1 | タリック・スクバル | DET | 6.6 | 195.1 |
2 | ポール・スケネス | PIT | 6.5 | 187.2 |
3 | クリストファー・サンチェス | PHI | 6.4 | 202.0 |
4 | ギャレット・クロシェ | BOS | 5.8 | 205.1 |
5 | ローガン・ウェッブ | SFG | 5.5 | 207.0 |
デトロイト・タイガースのタリック・スクバルが、見事な投球で投手WARのトップに輝きました。
また、ピッツバーグ・パイレーツのポール・スケネスが2位に入り、次世代エースとしての地位を確立したシーズンと考えられます。
野手WARトップ5の選手たち
野手(投手を除くポジションプレーヤー)のWARトップ5は、攻守にわたってハイレベルなプレーを見せた選手たちが名を連ねました。彼らの存在がチームの勝利に直結したことは間違いありません。
順位 | 名前 | チーム | Batting WAR | Total WAR |
1 | アーロン・ジャッジ | NYY | 10.1 | 10.1 |
2 | カル・ローリー | SEA | 9.1 | 9.1 |
3 | ボビー・ウィット・ジュニア | KCR | 8.0 | 8.0 |
4 | 大谷翔平 | LAD | 7.5 | 9.4 |
5 | ジェラルド・ペルドモ | ARI | 7.1 | 7.1 |
総合ランキングでも1位だったアーロン・ジャッジが、打撃WARでもトップの成績を収めています。
シアトル・マリナーズの捕手カル・ローリーが2位に入っている点も注目すべきポイントです。
守備での負担が大きい捕手というポジションで、これだけの数値を記録するのは非常に価値が高いと言えます。
大谷翔平と山本由伸の成績
日本人選手に目を向けると、大谷翔平と山本由伸の2人がトップ30にランクインし、メジャーリーグで確かな存在感を示しました。彼らの成績を簡潔にまとめます。
投打で貢献する大谷翔平
大谷翔平は総合WAR 9.4で堂々の全体2位にランクインしました。
内訳を見ると、打撃での貢献を示すBatting WARが7.5、投手としての貢献を示すPitching WARが1.9となっています。
47.0イニングという限られた登板機会の中で投手としてもプラスのWARを記録し、打者としてはリーグ最高峰の成績を残したことが、この高い総合評価につながっています。
ルーキーイヤーの山本由伸
一方、山本由伸はメジャー挑戦1年目にしてWAR 5.0という素晴らしい成績を記録し、全体24位に入りました。
173.2イニングを投げて安定したパフォーマンスを披露し、先発ローテーションの柱としてチームに大きく貢献したことがうかがえます。
ルーキーイヤーでこの数値を残したことは、今後の更なる飛躍を期待させる結果となりました。
注目ポイントで見るMLB WARランキング 2025

- DHの最高WARはやはり大谷翔平
- ランキング上位30名のWAR平均値
- 過去のワースト評価を覆した選手
- 最多ランクイン球団はどこか
- ポール・スケネスら若手の台頭
- まとめ:MLB WARランキング 2025
DHの最高WARはやはり大谷翔平
前述の通り、大谷翔平はDH(指名打者)として出場しながら、極めて高いWARを記録しました。
彼のBatting WAR 7.5は、DHという守備貢献がないポジションの選手としては驚異的な数値です。
通常、DHは守備で貢献できない分、打撃で圧倒的な成績を残さなければ高いWARを得ることは難しいとされています。
その中で、大谷はリーグのどの野手と比較しても遜色ない打撃成績を収め、DHの最高WARを記録しました。さらに彼の価値を高めているのが、投手としての貢献です。
この二刀流のプレースタイルが、彼を唯一無二の存在にしているのです。

大谷選手のWARは2025年もメジャー屈指。大谷翔平選手の全盛をみられているだけでも幸せです。
ランキング上位30名のWAR平均値
今回のランキングでトップ30に入った選手たちのWARを平均すると、約6.34という数値になります。
一般的に、WAR 5.0以上でオールスター級、8.0以上でMVP級の活躍と評価されるため、このランキングに入っている選手がいかにハイレベルであるかが分かります。
この平均値は、メジャーリーグのトッププレーヤーになるための1つの基準点と考えることができます。ファンはこの数値を参考に、選手のシーズンを通した貢献度を評価してみるのも面白いかもしれません。
過去のワースト評価を覆した選手
このランキングには、過去に不振を経験したり、厳しい評価を受けたりしながらも見事に復活を遂げた選手も含まれています。
例えば、ニューヨーク・ヤンキースのコーディ・ベリンジャー(WAR 4.9)やトロント・ブルージェイズのジョージ・スプリンガー(WAR 5.2)などが挙げられます。
彼らは過去にMVP級の活躍を見せた後、怪我や不振でキャリアワーストに近いシーズンを経験しました。
しかし、2025年シーズンでは再び高いレベルのパフォーマンスを取り戻し、チームに不可欠な戦力であることを証明しました。
一度は評価を落としながらも、再びトップレベルで戦う彼らの姿は、多くのファンに勇気を与えたことでしょう。
最多ランクイン球団はどこか
トップ30のランキングを球団別に見てみると、複数の主力選手を抱える強豪チームの姿が浮かび上がります。後ほどグラフで可視化しやすいよう、複数選手がランクインした球団を表にまとめました。
チーム | ランクイン人数 | 選手名 |
フィラデルフィア・フィリーズ | 4名 | トレア・ターナー, C・サンチェス, H・ルザルド, K・シュワーバー |
ニューヨーク・ヤンキース | 3名 | アーロン・ジャッジ, C・ベリンジャー, M・フリード |
アリゾナ・ダイヤモンドバックス | 2名 | ジェラルド・ペルドモ, コービン・キャロル |
カンザスシティ・ロイヤルズ | 2名 | ボビー・ウィット・ジュニア, マイケル・ガルシア |
シアトル・マリナーズ | 2名 | カル・ローリー, フリオ・ロドリゲス |
ニューヨーク・メッツ | 2名 | フランシスコ・リンドール, フアン・ソト |
シカゴ・カブス | 2名 | P・クロウ・アームストロング, ニコ・ホーナー |
▼ グラフイメージ:チーム別WARトップ30ランクイン人数 (2025年)
各チームからトップ30に何人の選手が入ったかをグラフで示すと、戦力の充実度がよく分かります。
フィラデルフィア・フィリーズ (4) | ████████████████████
ニューヨーク・ヤンキース (3) | ███████████████
アリゾナ・ダイヤモンドバックス (2) | ██████████
カンザスシティ・ロイヤルズ (2) | ██████████
シアトル・マリナーズ (2) | ██████████
ニューヨーク・メッツ (2) | ██████████
シカゴ・カブス (2) | ██████████
2025年シーズンで最も多くの選手をランクインさせたのは、4名を送り込んだフィラデルフィア・フィリーズでした。
これらの結果から、一部のスーパースターだけでなく、チーム全体として高い貢献度を持つ選手を複数育成、あるいは獲得できているかが、チームの強さに直結していることが考えられます。
ポール・スケネスら若手の台頭
2025年のWARランキングは、ボビー・ウィット・ジュニア(25歳)、コービン・キャロル(25歳)、そしてポール・スケネス(23歳)といった若手選手の目覚ましい台頭が際立つ結果となりました。
特に投手全体2位のWAR 6.5を記録したスケネスの活躍は圧巻でした。
彼の力強い投球は、リーグの勢力図を塗り替える可能性を秘めています。
また、8.0というMVP級のWARを叩き出したウィット・ジュニアや、安定して高いパフォーマンスを見せるキャロルなど、次世代を担うスター選手たちがリーグの中心選手へと成長していることが、このランキングから明確に読み取れます。
まとめ:MLB WARランキング 2025


- 2025年MLBのWARランキング1位はアーロン・ジャッジ
- アーロン・ジャッジのWARは10.1という歴史的な数値
- 大谷翔平は投打の貢献で総合2位のWAR 9.4を記録
- WARは選手の総合的な貢献度を示す指標
- 打撃・走塁・守備・投球を全て評価の対象とする
- 投手WARのトップはデトロイト・タイガースのタリック・スクバル
- 野手WARのトップもアーロン・ジャッジが獲得
- 山本由伸はルーキーイヤーでWAR 5.0を記録し全体24位
- DHとしての最高WARは大谷翔平が記録
- トップ30選手のWAR平均値は約6.34
- WAR 5.0以上がオールスター級の目安
- フィラデルフィア・フィリーズが最多の4選手をトップ30に輩出
- ポール・スケネスなど若手選手の台頭が顕著
- ランキングを通じてチームの戦力バランスを分析できる
- このランキングは選手の価値を測る上での重要な参考資料となる