ビシエド選手の出身高校はキューバのエスクエラ・デポルテ・エスパ高
中日ドラゴンズおよびDeNAベイスターズの助っ人外国人、ダヤン・ビシエド選手。
長年チームを支え、ファンからも愛される彼ですが、「ビシエド選手は愛工大名電出身」というジョークを聞いたことはありませんか? 一体、なぜこのような話が広まったのでしょうか。
この記事では、このジョークが生まれたきっかけと、なぜ多くのファンがこのジョークに共感するのか、その背景にあるビシエド選手への深い愛について解説します。

ビシエド選手が「愛工大名電出身」と言われ始めたきっかけ

「ビシエド選手は愛工大名電出身」というジョークの火付け役は、元中日ドラゴンズのエース、川上憲伸氏でした。
オールスターゲームのAbema解説を務めていた際、ゲストの和田琢磨氏が山形出身で、東北の中学生大会で3位に入ったことがあるという話になりました。
その流れで、「同年代で東北出身の選手に会っていたかもしれない」という話題になったときに川上憲伸選手は「ビシエドやろ、ビシエドも山形」と反応したのです。
これには周囲から「ビシエド選手が山形出身なわけがない」と総ツッコミが入りました。
すると、川上憲伸選手はさらにたたみかけるように、「ビシエドは愛工大名電出身だもんな、ビシエドジュニアも愛工大名電だったんじゃなかったか」と発言。
この突飛な発言がSNSなどで拡散され、ファンの間で瞬く間に広まり、定着していったのです。

愛工大名電と言えばイチロー氏の出身高校として有名ですね!
ジョークが広まった背景とドラゴンズの強い絆
川上憲伸選手の発言がきっかけで生まれたこのジョークですが、単なる一過性のジョークで終わらなかったのには理由があります。
それは、ビシエド選手が中日ドラゴンズと名古屋の街を深く愛し、ファンもまた彼を深く愛しているからです。
ビシエド選手がチームに在籍して今年で9年目。 外国人選手でありながら、今シーズンからは日本人選手枠として登録され、名実ともに球団の歴史に名を残す存在となりました。



DeNAに移籍しても京田選手と共に頑張ってほしいですね!
なぜここまでファンに愛されるのか、その理由は彼の豪快なバッティングだけではありません。
- 真面目な人柄: 若手選手にも積極的に声をかけ、チームの輪に溶け込もうと努力しています。
- ドラゴンズ愛: シーズンが終わってもすぐに母国に帰国せず、ファン感謝祭などのイベントにも積極的に参加しています。
- 名古屋愛: オフシーズンには早めに家族で来日し、子供たちは名古屋のクラブチームで野球に励んでいます。
こうしたグラウンド内外での姿勢が、ドラゴンズファンに「もうビシエド選手は助っ人外国人ではない、日本の高校球児のように、名古屋に根ざした選手だ」と強く感じさせているのです。
「ビシエドは愛工大名電出身」というジョークは、彼が「ドラゴンズの一員」として完全に溶け込んでいること、そしてファンが彼を「俺たちのビシエド」として心から受け入れていることの表れなのです。
「#俺たちのビシエド」に込められたファンの複雑な思い
しかし、今年に入ってから「#俺たちのビシエド」というハッシュタグがX(旧Twitter)でトレンド入りした際には、少し違った、複雑な感情が込められていました。
このハッシュタグがトレンドに上がったのは、彼が出場機会に恵まれず、一軍登録からも外れていた時期に放送された、東海地方限定の単独インタビューがきっかけでした。
インタビューの中で、ビシエド選手は現状について「複雑な思い」と表現しています。
長年チームの四番として優勝を夢見て戦い続けてきた功労者でありながら、昨シーズン途中から出場機会が減少し、今年はわずか15試合の出場にとどまっています。
彼がチームの顔として四番の重責を背負い続けた8年間、チームは一度も優勝を果たせていません。 暗黒期とも呼ばれた苦しい時代を、誰よりも長く支え続けてくれたのがビシエド選手でした。
だからこそ、ファンは「ビシエド選手と一緒に優勝したい」と強く願っています。 しかし、現状の起用法はファンの目から見ても、彼が清々しく戦えているようには見えませんでした。
「#俺たちのビシエド」というハッシュタグには、功労者である彼が報われない現状への悔しさや、それでも最後まで一緒に戦いたいという、ファンの一途な願いが込められているのです。
このジョークやハッシュタグは、単なる笑い話ではなく、ビシエド選手とファン、そしてチームとの間に築かれた、深い歴史と愛情、そして複雑な感情の象徴なのです。
まとめ|ビシエド選手が愛工大名電出身と呼ばれる理由


- ジョークのきっかけ: 元中日ドラゴンズの川上憲伸選手が、テレビの解説で**「ビシエドは愛工大名電出身」**と発言したこと。
- 広まった背景: ビシエド選手の真面目な人柄、そして名古屋やドラゴンズを深く愛する姿勢が、ファンに「名古屋に根ざした選手」として受け入れられているため。
- 「俺たちのビシエド」: 長年チームを支えた功労者が報われていない現状に対する、ファンの悔しさや、共に優勝したいという強い願いが込められている。



DeNAでビシエド選手の熱いプレーを期待しています!