こんにちは。速報BASEBALLの運営者です。
2025年のユーキャン新語・流行語大賞のノミネート30語が発表されましたね。私も毎年楽しみにしているのですが、リストを見て「あれ?」と思われた野球ファンの方も多いのではないでしょうか。
そう、2022年は「村神様」や「きつねダンス」、2023年は「アレ(A.R.E.)」やWBC関連の「憧れるのをやめましょう」など、あれだけ席巻していた野球関連の言葉が、2025年は一つもノミネートされていないんです。
「神ってる」から始まった近年の流れはどこへ行ったのか?あれだけ強かった野球用語がないのはなぜなのか?
この記事では、2025年に野球用語がノミネートされなかった理由について、これまでの流れを振り返りつつ考察していきます。
- 2025年ノミネートから野球用語が消えた現状
- 「アレ」や「村神様」など近年の受賞ラッシュの背景
- 野球用語がノミネートなしになった理由の考察
- 公式とファン(なんJ・BBS)の流行語の違い
2025年「流行語野球」に起きた異変

まずは、今年2025年に何が起きたのか、そしてそれがいかに「異変」なのかを、過去のデータと比較しながら見ていきましょう。
2025年ノミネートから野球用語が消滅
先日発表された2025年のノミネート30語。連続テレビ小説『あんぱん』の「ほいたらね」、TBS系『水曜日のダウンタウン』の「ひょうろく」、大阪・関西万博の「ミャクミャク」などが並びました。
しかし、そのリストをいくら精査しても、明白な野球関連用語は一切含まれていませんでした。
2022年、2023年と年間大賞を連続受賞していた流れを考えると、これは「流行語野球」という大きなトレンドが一旦途切れたことを示す、非常に象徴的な出来事かなと思います。
2023年の「アレ」とWBCフィーバー
ほんの少し前、2023年を思い出してみてください。この年はまさに「流行語野球」の頂点でした。
年間大賞:「アレ(A.R.E.)」 阪神タイガースの岡田監督が使い、18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一を達成した言葉ですね。
トップテン:「憧れるのをやめましょう」 WBC決勝のアメリカ戦直前、大谷翔平選手が円陣で放った言葉。日本中がシビれました。
トップテン:「ペッパーミル・パフォーマンス」 ヌートバー選手が持ち込んだパフォーマンスも社会現象になりました。
このように、WBC(世界)と阪神タイガース(国内)という二大ムーブメントが重なり、流行語大賞を野球一色に染め上げた年でした。
2022年の「村神様」ときつねダンス
その前年、2022年も野球界の勢いはすごかったですよね。
年間大賞:「村神様」 ヤクルト・村上宗隆選手の神がかった活躍(日本人最多56本塁打)を称える言葉が、見事大賞に輝きました。
トップテン:「きつねダンス」 日本ハム「ファイターズガール」のパフォーマンスは、野球の枠を超えて大ブームになりました。
この年はノミネート30語のうち、実に6語(5分の1)が野球関連で、「BIGBOSS」や「令和の怪物」など、本当に話題が豊富でした。
「神ってる」から続いた野球の強さ
近年の「流行語野球」トレンドの起点となったのは、やはり2016年の年間大賞「神ってる」かなと思います。
広島・緒方監督(当時)が鈴木誠也選手(当時)の活躍を評したこの言葉は、公式の大賞だけでなく、野球ファンの投票でも1位を獲得するなど、公式とファンの認識が一致した稀有な例でした。
このように、ここ数年の流行語大賞は、野球界と非常に密接な関係にあったわけです。
野球用語がノミネートなしの理由3選
では、なぜ2025年はこれほどまでに見事に野球用語が消えてしまったのでしょうか。明確な答えはありませんが、私なりに3つの理由を考察してみました。
理由①:WBC級の「国民的熱狂」の不在
そもそもなぜ野球は流行語に強かったのか?
それは、現代日本において、野球界が「国民的なポジティブ・ミーム(共通の話題)の最大の供給源」になっていたからだと思うんです。
特に2023年のWBC世界一のような、世代や立場を超えて日本中が共有できる「ポジティブなお祭り」は、流行語を生み出す最大の原動力です。
2025年を振り返ると、もちろんプロ野球は盛り上がりましたが、WBCや大谷選手の歴史的シーズンのような、社会現象レベルでの「国民的熱狂」は起きにくかった。これがノミネートなしの最大の理由ではないでしょうか。
理由②:2025年は他ジャンルが豊作?
野球が不作だったというより、単純に2025年は他のジャンルが豊作だった、という見方もできます。
前述の通り、『あんぱん』の「ほいたらね」や、『水曜日のダウンタウン』から生まれた「ひょうろく」「長袖をください」、そして万博の「ミャクミャク」など、テレビや社会イベント発の強力な候補が多かった年とも言えます。
流行語大賞は「世相」を反映するものなので、野球の盛り上がりとは別のところで、トレンドが動いていた可能性は十分にありますね。
理由③:ファン(なんJ・BBS)用語との乖離
3つ目の理由として、公式の流行語と、私たち野球ファンが熱狂する流行語との「乖離(かいり)」が考えられます。
公式の流行語は「世相」を反映したポジティブな言葉が選ばれやすいですが、ファンの流行語は、もっと専門的で、内輪の「共感」や「ネタ」が重視されます。
代表的なのが「なんJ」やBBS(電子掲示板)で選ばれる「プロ野球流行語大賞」です。
混乱した「令和の米騒動」の真相
この「公式」と「ファン」の乖離を象徴するのが、「令和の米騒動」という言葉です。
野球ファンの間では「令和の米騒動(コメ騒動)」といえば、2023年に中日・立浪監督(当時)が球場の炊飯器を撤去したとされる一連の騒動を指し、BBS大賞で2位になるほどのインパクトでした。
しかし、2024年に公式の流行語大賞にノミネートされたのは、野球とは全く関係ない「米不足や価格高騰」という社会現象だったのです。
「中日のことじゃなかったんかい!」という野球ファンの総ツッコミは、二つの「流行語」の世界線が全く別物であることを示しています。
ファンが選ぶ「広島 猛」や「横浜優勝」
2025年、公式のノミネートはゼロでしたが、ファンコミュニティは別の言葉で盛り上がっていました。
例えば、2024年のBBS大賞は「広島 猛」。これは2024年の広島の猛烈な快進撃を指す言葉です。
また、DeNAファンが勝利のたびに叫ぶ「横浜優勝」は、もはや殿堂入りのファン用語ですよね。2024年はCSを勝ち抜き「下剋上」を果たしたこともあり、例年以上に熱を帯びて使われました。
このように、ファンの間では今年もたくさんの流行語が生まれていたわけです。
野球用語がない理由と流行語野球の今後(まとめ)

ここまで、2025年に流行語大賞から野球用語がノミネートされなかった理由を考察してきました。
2025年に野球用語がなかった理由(考察)
- WBC級の「国民的イベント」がなく、世相を動かすまでには至らなかった。
- 他ジャンル(朝ドラ、バラエティ、万博)に強力な候補が多かった。
- ファンの熱狂(広島 猛など)は、公式の賞が求める「世相」とは乖離していた。
2025年は公式のノミネートが途切れ、「流行語野球」のトレンドは一旦沈黙しました。
ですが、これは野球界の勢いがなくなったわけでは決してないと思います。WBCや大谷選手のような「特大ホームラン」が出れば、再び世の中を席巻する力は間違いなく持っています。
来年以降、またどんな「流行語野球」が生まれるのか、公式とファンの両方に注目していきたいですね。
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